独クリスマス市に車、死者5人負傷者200人 サウジ出身の医師逮捕

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パリ=宋光祐 マクデブルク=藤原学思
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 ドイツ東部マクデブルクで20日夜、クリスマスマーケットの群衆に車が突っ込む襲撃事件があり、9歳の子ども1人と大人4人が死亡、200人以上が負傷した。警察当局は車を運転していたサウジアラビア出身の医師の男(50)を殺人容疑などで逮捕した。

 重篤な状態の負傷者が複数いるとみられ、死者は増える恐れがある。ショルツ独首相は21日昼に現場近くの教会で献花後、記者団に「容疑者の動機を理解する必要がある」と述べた。在独日本大使館によると、現時点で邦人が巻き込まれたとの情報はない。

 独メディアによると、車は猛スピードで群衆に突っ込み、少なくとも400メートル走行。マクデブルクの警察当局幹部は21日夕の記者会見で、「単独犯による犯行で、共犯者はいないとみている」と述べた。

 男は2006年からドイツに住み、永住許可を持つ。公安当局の監視対象にはなっておらず、イスラム過激派思想に影響された形跡も見つかっていないという。

■右翼政党を支持し、ドイツの…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長
専門・関心分野
人権、多様性、格差、平和、外交
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論
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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2024年12月21日23時56分 投稿
    【視点】

    記事が指摘するように、容疑者は右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を支持し、ドイツの難民政策を批判していた。そうした人物がこのタイミングで起こした事件ということで、注目を集めているのが実業家イーロン・マスクだ。 マスクは民間人であり

    …続きを読む