令和ロマンがM―1で大会初の2連覇、史上最多1万330組の頂点に

岩本修弥 土井恵里奈
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 漫才師の頂点を決める「M―1グランプリ2024」の決勝戦が22日、東京・六本木テレビ朝日で開かれ、昨年優勝した令和ロマン(吉本興業)が2連覇を果たした。2回の優勝は大会初。20回目の今回は、史上最多の1万330組がエントリーしていた。賞金は1千万円。

 令和ロマンは、慶大のお笑いサークルに所属していた高比良くるまさん(30)=東京都出身=と松井ケムリさん(31)=神奈川県出身=が、2018年に結成。昨年の決勝ではトップバッターの重圧をものともせず、見事優勝。今年のファーストラウンドでもトップバッターでの挑戦となったが、王者の貫禄がある、安定感あふれた漫才を披露。史上初の2連覇を達成した。

 優勝が決まった瞬間、高比良さんは「昨年の倍うれしいです」。松井さんは「悔いなくやれました、もう出たくないです」と話していた。審査員の中川家・礼二は「まさかの2連覇。本当にすばらしい漫才だった」とたたえた。

 この日は、決勝進出10組中2位で最終決戦に進み、1位通過で決勝初進出のバッテリィズ、3位通過で4年連続決勝進出の真空ジェシカと三つどもえで争った。

 今年の決勝戦に進出していたのは出番順に、令和ロマン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、敗者復活のマユリカ、ダイタク、ジョックロック、バッテリィズ、ママタルト、エバース、トム・ブラウンの計10組。

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この記事を書いた人
土井恵里奈
文化部|芸能担当
専門・関心分野
芸能、お笑い
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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2024年12月23日12時32分 投稿
    【視点】

    令和ロマンの漫才からは、『M-1グランプリ』というフォーマットを徹底的に研究した印象を受けます。そこからは「傾向と対策」など受験対策的なアプローチ──つまり、現代のエンタテインメントに求められる「最適解」を追求した結果のように受け止められる

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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2024年12月31日19時45分 投稿
    【視点】

    文句なしの連覇、お見事でした! なぜ連覇できたのかと考えると、大会の評価基準や出演順に囚われないで済むネタ選びをしてきたことなのかなと思います。 お笑いが点数化されるM-1。コンテストが点数化されて評価されるということは、それなりに「試験

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