容疑者は10月末から出勤せず 「有給・病気休暇」 独Xマス市事件
ドイツ東部マクデブルクのクリスマスマーケットで5人が車にはねられて死亡した事件で、車を運転していた容疑者の男が、10月末から勤め先を休んでいたことがわかった。地元の当局は刑事責任能力の有無を含め、慎重に事件の詳しい経緯を調べている。
ドイツメディアが報じ、当局も認めた男の名は、ターレブ・アブドゥルモーセン容疑者(50)。サウジアラビア出身で2006年からドイツで暮らし、16年に難民として認定された。
事件時に暮らしていたのは、現場から南に約40キロのベルンブルク。付近住民によると、市内では比較的裕福なエリアにある3階建ての集合住宅の1室で、20年ごろから1人で暮らしていたという。
容疑者は精神科医で、勤務先は自宅から徒歩5分の法医学クリニック。高いフェンスに囲まれた建物内で、薬物などの中毒になって事件を起こした犯罪者の治療に携わっていた。
クリニックの広報担当者は22日、取材に対し、容疑者が20年3月から勤務していたと回答。ただ、「有給休暇及び病気休暇」で、24年10月末から出勤していなかったという。具体的な病名などの詳細は、捜査中のために答えられないとしている。
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