神奈川大ロケット打ち上げ成功 高度更新まで65m、新記録おあずけ

有料記事

石倉徹也
[PR]

 神奈川大が手がける次世代の「ハイブリッドロケット」が福島県南相馬市から打ち上げられた。3年前に塗り替えた高度10.1キロの日本記録の更新には、わずか65メートル届かなかったが、洋上で機体の回収もでき、打ち上げは成功した。

 ロケットは全長約4.5メートル、直径20センチ、重さ101キロ。神奈川大の航空宇宙構造研究室(高野敦教授)と宇宙ロケット部が開発した。南相馬市の沿岸部から14日午前6時50分に打ち上がり、約5分間飛行し、パラシュートで着水。機体は回収された。

 その後、通信データを解析したところ、ロケットの到達高度は1万59メートルと判明。自身が持つハイブリッドロケットの到達高度記録(1万124メートル)にはわずかに届かなかった。

 高野教授は「記録を更新できず、原因究明と対策が重要だ。ただ、機体の大部分は回収できた。このサイズで機体を回収できた例は少なく、再使用に向けた第一歩となった」と話した。

■安全性に優れ、低コスト化し…

この記事は有料記事です。残り640文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
石倉徹也
科学みらい部
専門・関心分野
数学、物理、宇宙・天文
  • commentatorHeader
    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年12月25日16時32分 投稿
    【視点】

    日本の民間宇宙港は、インターステラテクノロジズが拠点とする北海道の大樹町や、スペースワンが先日打ち上げた和歌山県の串本町など、大きく4カ所があるとされていますが、最近は福島県南相馬市も、新たな宇宙港として注目を集め始めていますね。宇宙イベン

    …続きを読む