貿易自由化を進めるガット(関税貿易一般協定)の多国間交渉ウルグアイ・ラウンド(UR)の一環として、日本政府が1993年にコメの限定輸入を決定する経緯が、外務省が26日に公開した外交記録や当時の細川護熙首相らへの取材でわかった。強い反発は必至だったため、宮沢喜一内閣から細川内閣にかけて米政府と秘密裏に交渉を進め、UR最終段階で表舞台に出す戦略をとった。
外務省は93年の日本外交に関する文書約4400ページを公開。全ての農産品の輸入制限を関税に置き換える「例外なき関税化」を目指すUR関連の記録も対象となった。
渡辺美智雄外相が交渉を提案
2月にワシントンで行われた…
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