プーチン氏、ウクライナ経由のガス供給「不可能」 来年1月に停止へ

ウクライナ情勢

中川仁樹
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 ロシアのプーチン大統領は26日の記者会見で、年末に期限を迎えるロシア産天然ガスウクライナ経由で欧州連合(EU)側に輸送する協定について、「契約書はなく、(年末までの)3、4日で締結するのは不可能だ」と述べ、来年1月1日から同国経由の天然ガス供給は止まるとの認識を示した。

 協定については、欧州にエネルギーの「脱ロシア化」を求めるウクライナが延長しない方針を表明。プーチン氏は「我々は常に(ガスを)政治問題化せずに供給することに賛成し、欧州への供給を拒否したことはない」とし、供給停止の責任は、ウクライナや欧州諸国にあると主張した。

 ただ、スロバキアやハンガリー、オーストリアなどはロシア産ガスへの依存度が高く、供給終了への懸念も強い。スロバキアのフィツォ首相が22日、ガス問題を協議するため訪ロしてプーチン大統領と会談。モルドバはエネルギー不足に備え、16日から60日間の非常事態を宣言した。

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