インフル全国で「警報レベル」 定点あたり40人超、コロナ後で最多
厚生労働省は27日、全国に約5千ある定点医療機関に16~22日に報告されたインフルエンザの新規感染者数は21万1049人で、定点あたり42.66人(前週19.06人)だったと発表した。警報レベルとなる30.00人を超えた。40.00人を超えるのは6年ぶりで、新型コロナウイルスの発生以降、初めて。
都道府県別で定点あたりの感染者数が最も多かったのは大分で82.64人。次いで、鹿児島65.57人、佐賀61.62人。36都道府県で、警報レベルの30.00人を超えた。
入院者数も3115人で前週の1316人から大幅に増えた。集中治療室(ICU)に入室した人は前週より80人多い138人だった。インフルエンザによる学級閉鎖は4411件だった。
「年末年始の連休中の更なる感染拡大が予想される」として、厚労省は27日、自治体あてに感染対策や医薬品の供給の対応を求める通知を出した。
今季のインフルエンザの流行は、新型コロナウイルスだけでなくマイコプラズマ肺炎など複数の感染症の流行と重なっている。解熱剤やせき止めなどの薬の需要がひっぱくする恐れがあるとして、厚労省は、医療機関に過剰な薬の発注を控えることや、製薬業界に薬の在庫の放出や増産によって出荷量を増やすことを求めている。
厚労省によると、全国の定点医療機関に16~22日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計2万7120人だった。1定点あたり5.48人で、4週連続で増加した。
◇
次回の新型コロナの感染者数表の掲載は、1月10日付朝刊を予定しています。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら