台湾当局、中国人が乗組員の貨物船を捜査 海底ケーブル損傷の疑い

台北=高田正幸
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 台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は6日、カメルーン船籍の貨物船が台湾北部の海域で海底ケーブル4本を損傷させた疑いがあり、捜査していると発表した。台湾の中央通信社によると、貨物船のオーナーは香港籍で、乗組員7人全員が中国籍。海巡署は「真意は確認できない」としつつ、意図的な妨害行為である可能性も排除できないと指摘している。

 海巡署などによると、3日昼に通信会社からの通報を受けて現場に船を派遣。台湾北部約13キロの海域で貨物船を確認したが、気象条件が悪く乗船できなかったという。貨物船は韓国の釜山港に向かったことから、韓国側に協力を依頼した。

 中央通信社によると、損傷したのは台湾と米国の西海岸をつなぐ海底ケーブル。米国や日本の通信業者も利用しているという。

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この記事を書いた人
高田正幸
台北支局長兼香港支局長
専門・関心分野
台湾、香港、中国、反社会的勢力