「徹底抗戦」の韓国警護庁、どんな組織?なぜそこまで大統領を守る?

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牧野愛博
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 昨年12月に「非常戒厳」を出した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の警護を担う大統領警護庁が、内乱容疑などで尹氏の拘束を図る捜査当局に徹底抗戦し、国家機関同士が対立するという異例の展開となっている。「忠実な番犬」「大統領を守る最後のとりで」などとも評される警護庁はどんな組織なのか。なぜ大統領をそこまで守るのか。

 今月3日、合同捜査本部に加わる「高位公職者犯罪捜査庁」の捜査員らが公邸の敷地内に入り、裁判所から出された拘束令状を示して執行への協力を求めたが、警護庁トップの朴鍾俊(パクジョンジュン)庁長は拒否。警護員ら200人以上が捜査員の前に立ちはだかり、拘束を阻止した。

 警護庁は大統領直属の政府機関。大統領警護法に基づいて設置され、大統領やその家族ら要人の警護が職務として規定されている。

大統領に忠誠 「番犬」とも

 要人警護という職務上、公開…

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牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
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