40年続く「超過勤務手当」の手渡し 現役運転手「裏金のようだ」

有料記事

花野雄太 浅沼愛
[PR]

 衆院の公用車の運転手に「超過勤務手当」として現金を手渡しする運用が約40年続いている。

 取材に応じた現役運転手の男性の場合、口座に振り込まれる給料とは別に、封筒に入った現金を受け取っている。額は月数万円のことが多い。

 「裏金のようだ」と感じてきたが、国会議員の裏金問題が報じられた頃からさらに疑問が深まり、「国会の仕事に携わる者に、不透明なお金の支払いはやめるべきだ」と思うようになった。

 男性は、年100万円超の現金支給を受けながら税務申告をしていない運転手がいるとのうわさも耳にしてきたという。「不信感や不公平感が強い。見直してほしい」

 朝日新聞は衆院事務局が例年2~3月に運転手に渡す「確定申告に関する注意事項」と題した資料を入手した。

 「各政党から受領しているい…

この記事は有料記事です。残り504文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
花野雄太
東京社会部|調査報道班・国税担当
専門・関心分野
調査報道、国税
浅沼愛
東京社会部|政治資金担当
専門・関心分野
政治資金、政治