非常戒厳の要件満たすかが焦点 尹大統領の弾劾審判、本格審理始まる
ソウル=太田成美
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、憲法裁判所が尹氏の罷免(ひめん)の可否を判断する弾劾(だんがい)審判は16日、2回目の弁論をおこない、本格的な審理が始まった。非常戒厳が憲法の定める要件を満たしていたかが焦点になる。尹氏側は違憲性を否定するが、関係者への捜査などからは尹氏の主張とは異なる行動が浮かび上がる。
内乱容疑で15日に捜査機関に拘束された尹氏は弁論を欠席した。
野党議員らで構成される国会の訴追団は、今回の非常戒厳が要件である「国家の非常事態」にあたらない▽国会を武力で封鎖しようとした▽政治活動を禁じたことなどを挙げ、憲法違反にあたると指摘した。
訴追団は尹氏について「不正…
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