囲碁名人リーグ 余八段が隙なく完勝 広瀬七段を退け、開幕2連勝

大出公二
【囲碁中継】広瀬優一七段ー余正麒八段【第50期囲碁名人戦リーグ】
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 第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は16日、余正麒(よせいき)八段が広瀬優一七段に黒番中押し勝ちして開幕2連勝。井山裕太王座とともにトップに並び立った。

 余、広瀬ともに昨年12月の開幕ラウンドを白星で飾り迎えた第2ラウンド。序盤の広瀬の仕掛けは奏功せず、劣勢に立たされたが、そこから肉を斬って骨を断つかのような勝負手を連発。各所にフリカワリが起こり、目まぐるしく局面が変転したが、形勢は終始余がリード。終わってみれば全く隙なく勝ち碁をまとめた完勝だった。

 前期7勝1敗の余は、8戦全勝の一力遼・現名人の後塵(こうじん)を拝し、惜しくも挑戦権に届かなかったが、自身最高のリーグ2位でフィニッシュ。今期は「さらに上をめざす」と宣言している。16日現在で、無敗は2連勝の余、井山と、30日に村川大介九段(0勝1敗)との第2戦を控える1勝0敗の福岡航太朗七段の3人のみになった。

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この記事を書いた人
大出公二
文化部|囲碁担当
専門・関心分野
囲碁