(評・舞台)ホエイ「クチナシと翁」 青森の山里に写す、現代日本

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 津軽弁を自在に操る劇作家、山田百次5年ぶりの新作(演出も山田)。のどかさを漂わせながらも、社会を見つめる視線の確かさ、視界の広さを改めて印象付け、ブランクを感じさせない快作だ。

 大半の観客が聞き慣れない津軽弁に、徐々に耳を開かせていく構成がまず巧み。リズムに馴染(なじ)んだ頃合いで「クックパッド

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