11月の米大統領選で共和党の指名候補となっているトランプ前大統領(78)は8日、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で記者会見を開き、民主党候補のハリス副大統領(59)を「有能とは言えない」などと非難した。指名候補となってからトランプ氏批判を繰り返すハリス氏に対して反撃に出た形だ。
トランプ氏は現在の米国内の状況について「経済面でも安全面でもかつてないほど危険な状況にある」と主張。「世界大戦にも近づいている」と述べ、バイデン大統領(81)やハリス氏が問題に対応できていないと訴えた。
ハリス氏を「過激な左派」と呼び、メキシコ国境を越えて来る移民問題に対応できていないと強調。新たに民主党の副大統領候補になったミネソタ州のウォルズ知事(60)についても「過激な左派の男を選んだ」と語った。
また、ハリス氏は集会を繰り返すものの、記者会見やインタビューの機会がほとんどないと主張し、「彼女はインタビューに応じられない」と批判した。
これまで執拗(しつよう)に攻撃してきたヒラリー・クリントン元国務長官をハリス氏と比較し、「知性という点ではヒラリーははるかに優れていた」とも語った。
■聴衆の数を比較…