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物語全体でほんのりと意図を伝えるようにしました」 ――山形を舞台にした山形弁の短編「探偵は女手ひとつ」を16年に刊行しました。 「探偵小説というと、舞台はコンクリートジャングル、都会――。そん… …[続きを読む]
2024年12月8日16時0分
名張の中さん、推理作家協会賞に 江戸川乱歩の生の軌跡に迫る本
レンスブック」として、文献データブック、執筆年譜、著書目録の3部作を編纂（へんさん）した。 2018年には、乱歩が自伝「探偵小説四十年」をなぜ書いたのかなどの謎に迫った「乱歩謎解きクロニクル」…
2024年12月3日10時00分
若林踏が薦める文庫この新刊！
人は多いのではないだろうか。日本推理小説の父と呼ばれる江戸川乱歩もトリックに魅了され、没頭した時期がある。（１）は乱歩が探偵小説のトリックについて論じた文章をまとめたものだ。乱歩のトリック研究…
2024年11月16日5時00分
（惜別）斎藤栄さん 作家
のは娘の啓子さん（５０）。執筆机の脇に置いた将棋盤で、棋譜や詰将棋をさらうのが仕事前のルーティンだった。 旧制中学時代、探偵小説とともに夢中になった将棋は生涯の趣味となった。デビュー後は観戦記…
2024年8月31日16時30分
若林踏が薦める文庫この新刊！
事件を皮切りにミステリマニアの高校生・葛白香澄は連続密室殺人に巻き込まれる。横溝正史のパロディで笑いを誘いつつ、古典的な探偵小説のガジェットを緻密（ちみつ）に組み合わせることで意外性に富んだ推…
2024年7月27日5時00分
（ひと）松永Ｋ三蔵さん 「バリ山行」で第１７１回芥川賞に決まった
「オモロイ純文運動」と大きくデザインしたＴシャツを着て受賞会見に臨んだ。「純文学が難解である必要はない。小説である以上は面白く」。影響を受けた作家、坂口安吾が探偵小説も手掛けたように、文学性…
2024年7月23日5時00分
三島由紀夫、坂口安吾の埋もれた随筆を発掘 戦後間もない新聞に
「冗談を入れながら、短い文章でも読者を楽しませる。新人らしからぬ堂々とした三島の姿が感じられる随筆だ」と話す。■安吾の「探偵小説観」見える資料も すでに人気作家となっていた坂口安吾（1906～…
2024年6月6日8時00分
若林踏が薦める文庫この新刊！
頁（ページ）を捲（めく）るほどに不安が増大し、予測のつかない展開にのめり込むこと間違いなしの小説だ。 （３）は一人称私立探偵小説の大家、レイモンド・チャンドラーが死の前年に遺（のこ）した長編を…
2024年6月1日5時00分
神秘と魅惑、立ち上がる物語世界 ポール・オースターさんを悼む 翻訳家・柴田元幸
の脳内で解凍され、場所や出来事や人間が立ち上がってくることの神秘と魅惑を味わわせてくれた。 『ガラスの街』からはじまる、探偵小説の枠組みを借りて不思議な都市空間を浮かび上がらせる〈ニューヨーク…
2024年5月12日5時00分
（書評）『マーリ・アルメイダの七つの月』（上・下） シェハン・カルナティラカ〈著〉
存をめぐる真摯（しんし）な哲学的思索とエンターテインメントとしての面白さを両立させる手腕が見事。自分の死因の謎を解く幽霊探偵小説、当地の神話や呪術を下敷きにした異界ファンタジー、実在の政治家も…
2024年4月13日5時00分
（書評）『乱歩殺人事件 「悪霊」ふたたび』 芦辺拓、江戸川乱歩〈著〉
■書（か）き継（つ）ぎし 未完（みかん）の大探偵小説（だいたんていしょうせつ） 江戸川乱歩（えどがわらんぽ）の戦慄的（せんりつてき）で奇妙奇天烈不可思議（きみょうきてれつふかしぎ）、驚嘆（き…
2024年3月23日5時00分
若林踏が薦める文庫この新刊！
で堕落した印象の若者が、幼い命のために奮闘するなかで変化していく様子が温かさと切実さが混じり合う筆致で描かれていく。私立探偵小説風の展開から意外な着地を見せる終盤に目を瞠（みは）った。 （２）…
2024年3月2日5時00分
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