子供のころから絵を描くことや習字が苦手で、悪筆でした。それで、「デザイン」などは私には無縁のものと思い、敬遠していました。しかし、「デザイン思考」というのは、絵を書いたりデッサンをしたりすることとはあまり関係ない思考法であることを知り、取りあえず一番読みやすそうな本書を読んでみることにしました。
「デザイン思考」とは、イノベーションを起こすアイディアを生み出すための手法、思考法のようです。
まんがは、真面目なだけが取り柄で創造力がないと会社から評価されているカフェチェーンの社員が、万年赤字のカフェショップの店長に転勤になり、苦労の末、デザイン思考を活用して繁盛店にするストーリーです。そのショップは、絶品のパンケーキで人気のカフェと向かい合っているため、これまでの店長がどれほど努力しても黒字化できず、退職していったという設定です。
デザイン思考の指南役として、大手文具メーカーの会長(低迷していた会社にイノベーションを起こして立て直した)が登場します。「まんがでわかる」シリーズでは、このような指南役は付き物です。この老人が、インプルーブメント(改善)ではなくイノベーション(革新)を起こすための手法を指南します。
イノベーションを起こすには、まず、深い「観察」によって客の「潜在的ニーズ」を見つけます。「表面化したニーズ」ならアンケートなどで客に聞いてもいいのですが、「潜在的ニーズ」は客自身も気づいていないので、外から客を観察して考察し、見つけなければならないようです。
本書では、その観察手法のほか、アイディアを出すためのブレーンストーミングの手法などが漫画で解説されています。
ストーリーの最後で、主人公が、「創造力の有無は生まれつきのもので、自分にはないと思っていました。・・・創造力は誰にでもあったんです。」と言っています。
機会があったら試してみようと思います。
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