二週連続で日曜日の試合終了時刻は午後9時前。今日わたしは息子が球場に来るからいつもより早めに到着していて、開門のサイレンを聞ける時間(午前7時)には甲子園にいたので、14時間ほど居ついたことになるわけで。これまでの人生で一番長く球場にいたことになるのでしょう。球場のスタンドで待ち合わせをしていた息子が第一試合開始前に無事に現れてくれて、よく一人で来ることができたものだと感心するやら、ほっとするやら。夜遅くなったので息子を連れて帰るのは大変でしたが、一日の印象を簡単に書き残しておきます。

高知中央v履正社
序盤から履正社の打力を含めた攻撃力が余すところなく発揮された印象が残った。高知中も中盤以降に反撃したが及ばなかった。試合の終盤になって登板した高知中#11の投げる緩い投球に対して、履正社打線はいささか合っていなかった印象がある。

智弁学園v徳島商
徳島商が見事な攻撃で初回に一気に3点を挙げて主導権を握ったが、中盤以降に智弁が地力を発揮して安打を重ねてリードを奪い返した。終盤になって徳島商も激しく追い上げたが及ばず。徳島商#1は馬力十分でよく投げたと思うが、智弁の打力を含めた攻撃力のほうが上だった。それにしても、智弁の一部内野手は全力でバックアップに走っていなかったし、あからさまな失策も目についたので、この試合では、野球の精度という点ではわたしの抱いている智弁のイメージとはいささか異なっていたように思う。

花巻東vクラーク国際
雨が降りだす一時間ほど前に、風向きと雲行きが変わってきたので雨が降るかもしれないと息子と話をしていたら本当にその通りの展開に。水を含んだ甲子園球場の内野グランドは田んぼのように滑りやすくなるので、クラークは中断直後の8回表の好機でランニングスクイズ(またはセーフティスクイズ)を敢行して内野守備を少し揺さぶりたかったけど…、北北海道の野球がそのような細かいことをしないと知っているので、最終回の強攻策も含めてその作戦や監督さんの考え方を否定することはできないでしょう。右前の打球で二塁を陥れたり、勝ち越し点となる走者をセーフティバントで出塁させた花巻東の野球とは対照的だった。

おかやま山陽v大垣日大
試合前の“以上6氏でございます”のアナウンスに胸が高鳴ったとおり、開始から6基の照明塔が点灯されてナイターでの試合。わたしがここに来ると、大垣日の試合は開始から点灯されることが多いね(春の選抜で見た大垣日大v沖縄尚学の試合も初回から点灯されていた)。初回に山陽が積極的な攻撃で先制したが、大垣日はランニングスクイズと本塁打で同点に追いついてタイブレークの延長戦に。表の攻撃で大垣日は重盗と敵失で1点を勝ち越したが、その裏山陽は捕逸と敵失で一気に二者が生還して逆転サヨナラ勝ちになった。山陽は1点リードで迎えた6回裏の攻撃で一死一三塁と攻めたが、この場面で小技(具体的に言ってしまうとセーフティスクイズ)の気配がないあたりが北北海道の野球と似ていると感じた。これも、わたしは岡山県に住んでいて山陽がどんな野球をやって全国大会に出場しているのかを知っているから、その作戦を否定はできないと思っています。それにしても、試合終盤は球場全体が騒然として物凄い雰囲気だった。

一日の最後に見た試合の印象が、その日の全体の印象を大きく決定づけてしまいますね。先週の日曜日とくらべると終了時間が15分ほど早かったので、新快速も新幹線も一本早いのに乗ることができ、無事にその日のうちに帰ってくることができてよかったです。帰宅して自分の身体をよく確認してみると、足が少しむくんでいて、何か所か汗疹(あせも)ができていました。でもそんなことよりも、台風7号の進路が気がかりですね。