おうちで睡眠ドック 多角的に眠りの質検査 筑波大病院

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庄司直樹
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 国民の5人に1人が睡眠に悩んでいるとされるなか、眠りの質を多角的に検査する「睡眠ドック」を筑波大付属病院が始めた。小型計測機器を開発した筑波大発のスタートアップ企業と提携。人間ドックとあわせ、きめ細かな健康把握に役立ててもらう。

 検査ができるのは同病院つくば予防医学研究センター(茨城県つくば市)だ。

 よく眠れなかったり、昼間に眠気を感じたりする人らが対象で、睡眠時無呼吸症候群などの疾患が心配な人や自分にあった睡眠の改善策を知りたい人も検査を受けられる。人間ドックのオプションとして受け付ける。希望者は基本ドックを受診する際に機器を受け取り、自宅で就寝時の脳波などを測定する流れだ。追加費用は3万3千円(税込み)。

 分析は、睡眠の基礎研究で世界的に知られる筑波大の柳沢正史教授が立ち上げた「S’UIMIN(スイミン)」(東京)が担う。着脱の簡単な電極シートとデータを蓄積する小型端末を用いて、5晩にわたって脳波を計測。AI(人工知能)が、眠りの質を詳しく解析する。

 睡眠ドックではこのほか、血中酸素飽和度の測定による睡眠時無呼吸症候群の診断や問診アンケートも行って眠りを多角的に調べ、結果に応じて専門医を紹介する。

 睡眠障害の診断にはこれまで…

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