4分後、素手で捕獲したヘビ 運ぶ時は身体に巻き付けて
横浜市で22日、いなくなってから16日ぶりに捕獲されたアミメニシキヘビについて、飼い主の20代男性から茨城県内の販売業者に近く譲渡されることがわかった。横浜市動物愛護センターが23日発表し、捕獲時の写真を公表した。
センターによると、ヘビは22日夜にセンターへ移され、23日午前9時前から、昨年まで同種のヘビを飼育していた野毛山動物園(横浜市西区)で保護されている。けがはなく、元気にとぐろを巻いているという。
茨城県への移動には動物愛護法に基づく手続きが必要で、完了には少なくとも3日間はかかるという。業者が販売や展示をするかどうかは未定という。
センターや、捜索に協力した静岡県河津町の動物園「iZoo(イズー)」の白輪(しらわ)剛史園長への取材で、捕獲時の様子も明らかになった。
発見されたのは2階建てのアパートの屋根裏。6日に逃げ出して以降、11日と17日に神奈川県警や消防、管理会社が立ち入り、サーモカメラも使って捜したが見つからなかった場所だ。
捜索には、県警だけで、延べ269人を動員。白輪さんは「あれだけ外を捜しても見つからないなら室内にいるはず」と考え、22日午後4時35分ごろ、屋根裏をのぞいた。
飼い主が住んでいた部屋の風呂場の点検口から腰まで屋根裏に入り、ライトをつけて見渡したところ、ヘビを発見。数メートル先の鉄骨の間に挟まるように巻きついていた。白輪さんが理事長を務める日本爬虫(はちゅう)類両生類協会の会員と2人がかりで屋根裏に入り、すばやく頭などを押さえた。「手袋をつけると滑ってしまう」ため、素手のまま4分後には捕獲したという。体長約3・5メートル、体重約10キロのヘビを運ぶ際はバランスを崩さないよう身体に巻き付けた。
ヘビは6日以降どこにいたの…