自民党の石破茂元幹事長(64)をトップに頂く派閥「水月会」が、6年余りの活動に幕を下ろした。これが冷や飯を食らい続けた首相候補の末路なのか。
12月2日昼、国会内の一室。臨時国会の開幕を翌週に控え、石破派の臨時総会が重苦しい空気の中で始まった。新聞やテレビは、すでに石破派が解消されると報じていた。
「私は誰にも話していない。ここで初めて話す」。11人の派閥メンバーを前に石破氏が切り出した。「水月会は派閥からグループに改める。今後は他派閥との掛け持ちも可能にし、活動していきたい」
石破氏が話し終えると、斎藤健・元農林水産相(62)が手を挙げた。「感謝したい。熟慮の結果、私は、グループには参加しない」。派内で将来を嘱望されていた斎藤氏が、真っ先に石破氏のもとを去る考えを表明した。後藤田正純・元内閣府副大臣(52)も「私も参加しない」と続いた。
「グループ化」出だしから冷や水
一方で、複数の議員が「グル…
- 【視点】
自民党の石破茂元幹事長が自らの派閥に幕を下ろしました。総裁選に挑むこと4回。派閥の解消は、総裁への道をあきらめたからではなく、むしろ「グループ」にすることで仲間をつなぎとめ、次への足がかりを残す苦肉の策と言えそうです。 石破氏には「正しい
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