新型コロナウイルスの感染防止策をめぐり、子どものマスク着用ルールの見直しについて問われた松野博一官房長官は、12日の記者会見で、「感染状況やウイルスの特徴も踏まえ、専門家の意見も伺いながら検討していく」と述べた。
現状の対策について、松野氏は「人との距離が十分とれれば屋外でマスクの着用は必ずしも必要ではない」と説明。そのうえで「とくに気温、湿度が高いときには、熱中症のリスクも高くなることから、屋外での人との距離が少なくとも2メートル以上を確保できる場合には、マスクを外すことを推奨している」と述べた。
新型コロナ担当の山際大志郎経済再生相も、11日に開かれた全国知事会長の平井伸治・鳥取県知事との意見交換会で、マスク着用ルールの見直しについて言及。「学ぶ機会をどう確保するか、将来の子どもたちへの影響をどう考えるか。マスクをどう着けたり外したりするかということを、科学的知見に基づいた議論をやっていかなければならない」と語った。
一方で、岸田文雄首相は12…
- 戸田政考(とだ・まさとし)朝日新聞記者
- 科学医療部記者。再生医療やゲノム編集などの基礎医学に面白さを感じ、現在は医療全般を取材。気候変動問題もライフワーク。フットサル年50回が目標。テンションとコレステロールは高め。