逆バリこそ我が人生 鳥居みゆきさんが問う「普通でどうすんの?」
一般的な考え方と反対のことを言ったり、したりすると、「逆バリ」と批判的に言われることがあります。目立ちたいだけ、空気を読まないヤツ――。そんな冷たい視線を、どう感じているのか。逆バリを「自分の人生そのもの」というタレントの鳥居みゆきさんに聞きました。
とりい・みゆき
1981年生まれ。お笑いの他、映画やドラマ出演など幅広く活動。小説作品に「余った傘はありません」など。
「逆バリ」って、悪い意味で使われてますよね。私からすると、「そんなに悪く言わないで」です。私にとっては、人生そのものなんです。
幼い頃から、期待通りに動くのはつまらないと思っていました。裸足で登校したり、目をつぶってマリオカートをやったり。そんな時に人が見せる、ハトが豆鉄砲食らったような反応が、たまらなく面白い。今も「あ、こういうことを私に期待してるな」と思うと、わざと逆のことをします。「あなたは私にこれを期待してるけど、実は私があなたに期待してるんですよ」って心の中で思ってるんです。
鳥居みゆきさんは、なぜあえて「逆バリ」をするのか。人を笑わせるエンターテイナーとしてのキャラクターかと思いきや、そこには深い考えがありました。子ども時代の道徳の授業への違和感、なぜ「お笑いは天職」と考えているかについても、語っています。
型にはめるものへの抵抗
私の逆バリは、自分を型には…
- 【視点】
ただのわがままや悪目立ちで片付けられてしまう可能性もある「逆バリ」を見事に笑いに昇華したり、クリエイティブな発想に繋げるのは相当高度で頭を使う仕事だと思うし、これをできる人が私はとてもうらやましい。なぜならこれをできる人こそが、新たな芸術を
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