ちばあきお長男の「キャプテン」考 ライバル校はあの巨匠を象徴?
漫画家、故ちばあきお(本名・千葉亜喜生)さんの代表作といえば、野球漫画の「キャプテン」だ。1972年に少年誌で連載を開始。中学野球部を舞台に谷口、丸井、イガラシ、近藤の個性的な歴代4人のキャプテンとチームの活躍を描き人気を博した、あきおさんの出世作だ。
ちばあきおさん略歴
1943年旧満州・奉天生まれ。67年に「サブとチビ」で漫画家デビューし、72年から「キャプテン」、73年から「プレイボール」の雑誌連載を開始。そのほかの代表作に「ふしぎトーボくん」「チャンプ」など。84年死去。
その人気漫画の連載開始から50年という節目の今年に、あきおさんの評伝本が刊行された。
表題は「ちばあきおを憶(おぼ)えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語」(集英社、税込み1760円)。
執筆したのは、現在あきおさんの作品管理や企画を手がけるプロダクション社長で長男の一郎さん(46)だ。
幼い頃に父を亡くし、「思い出が少なく、本当の父がどんな感じだったかを知りたい気持ち」を抱いてきた。84年に41歳で亡くなった父の年齢を、数年前に自身が超えたこともきっかけとなり、父の評伝本の刊行に至った。
あきおさんと親交のあった…
- 【視点】
私が「キャプテン」と出会ったのは、小学生の時に「あしたのジョー」の映画版を観に行った時でした。2本立てで、キャプテンがかかっていたのです。キャプテンで泣き、もちろんジョーでも泣き、いま思うと、ものすごく幸せな時間でした。そういえば、兄弟の
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