冷戦時代のシェルターに800人避難 ルハンスク州の最後の拠点か

有料記事ウクライナ情勢

リビウ=疋田多揚
[PR]

 ウクライナ東部ルハンスク州のハイダイ知事は2日、セベロドネツク市の化学工場の地下シェルターに約800人が避難していると米CNNに語った。同市は州内の最後の拠点とされ、制圧をめざすロシア軍が攻勢を強めている。

 ハイダイ氏によると、シェルターは旧ソ連時代に造られた。敷地周辺はウクライナの支配下にあり、工場は空爆などでロシア軍からの攻撃を受けている。ただ、工場内に残された薬品は少量なため、「危険はない」という。工場に軍事的重要性はないとして、「(包囲・制圧された南東部マリウポリの製鉄所)アゾフスターリとは違う」とも指摘した。

 ハイダイ氏によると、同市と…

この記事は有料記事です。残り337文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年6月3日11時1分 投稿
    【視点】

    豆知識として申し上げると、くだんの工場は「アゾト」という窒素肥料工場である。 ウクライナきってのオリガルヒであるドミトロ・フィルタシ氏が、OSTCHEMという化学工業グループを構築し、セヴェロドネツクの「アゾト」もその傘下に入っていた。

    …続きを読む
ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]