第4回絶望の淵、救ってくれるのは? ノーベル賞作家も負傷兵も答えは同じ

有料記事 それでも、あなたを 愛は生きる力に 2022-23

イワノフランキウスク=根本晃
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連載「それでも、あなたを」ウクライナ編 取材を終えて

【ウクライナ編①】砲弾に奪われた体の自由 彼女に別れを告げた僕に訪れた、運命の恋

戦争が続くウクライナ。前線で重傷を負った志願兵のアルチョームは、病院である女性に出会います。苦難の中を生き、絆を深めていく2人を追いました。

 「悲惨な経験をした人々は、どのように絶望から救われるのでしょうか」

 2016年11月、大学生だった私は学内の講演会に来たベラルーシの作家、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんに、そう問いかけたことがあります。

 第2次大戦の独ソ戦の女性兵士の証言集「戦争は女の顔をしていない」などで知られ、前年にノーベル文学賞を受けていたアレクシエーヴィチさん。チェルノブイリ原発事故の遺族など、人生において大きな困難に直面した人々の声に耳を傾けてきた彼女は、私の質問を正面から受け止め、こう答えてくれました。

 「きっと、愛だけが、人を救…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
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