第13回急増する在留資格「技人国」 名ばかり高度人材、需要とギャップも
堀篭俊材 真鍋弘樹 グラフィック・加藤啓太郎
日本で暮らし、働く外国人が持つ在留資格のなかで、近年、その数を急激に伸ばしているのが、技人国(ぎじんこく)と呼ばれるビザだ。
技人国とは「技術・人文知識・国際業務」の頭文字を並べた略称で、大手企業で社員として働く外国人労働者の多くがこの滞在資格を持っている。
1989年の入管法改正に端を発する技人国は、その名の通り、理系の技術職から文系の事務職まで幅広い職種をカバーしており、学生時代に得た知識や技術を生かすことが求められる。
在留期間は最長5年だが、延長が可能だ。勤め先を変更することもでき、家族の帯同も認められる。この技人国ビザで日本に住む外国人は、多くの人が思い浮かべる「移民」のイメージに近い。
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