最初は冗談だと思っていた。
千葉県松戸市に住む栗栖英俊さん(47)が、市内の中学校に通っていたころ。
部活の顧問だった男性教師から、練習中に「お前、ちょっと来い」と呼び出された。
1年生の夏ごろのこと。
教師のことは信頼していた。
担任でもあり、入学早々野球部を退部した栗栖さんに対して「お前みたいなまじめなやつが来たら先輩たちが喜ぶから、バレー部に来いよ」と誘ってくれた。
「子どもへの性暴力」企画の第8部では、男の子の被害を取り上げてきました。最終回では、実名で被害を訴える男性の体験を通じ、被害の深刻さ、周囲の無理解について考えます。目を背けずに事実を知ることが対策への第一歩と考え、記事では被害の状況などを詳しく書いています。
優しい、面倒見の良い先生…