藤井聡太竜王、史上最速「6期」で名人挑戦権獲得 平らでなかった道

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村瀬信也
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 将棋の藤井聡太竜王(20)が、名人戦七番勝負の挑戦者に名乗りを上げた。8日の第81期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定プレーオフで、広瀬章人八段(36)に勝ち、渡辺明名人(38)=棋王と合わせ二冠=への挑戦権を獲得した。

 藤井竜王はタイトル戦では不敗神話が続くが、トップ棋士が集うA級順位戦では苦しんだ。40年ぶりの「最年少名人誕生」がかかる大勝負は4月5日に開幕する。

 名人につながる順位戦は1年がかりで行われる。五つのクラスがあり、最上位のA級まで昇って、そこで挑戦権を獲得するまでは最短でも5年かかる。藤井竜王は、下から二つ目のC級1組で1年足踏みした以外は圧倒的な強さで昇級を重ねてきた。前期までの順位戦の通算成績は49勝3敗。今期A級でも、本命視される存在だった。

 だが、道は平らではなかった…

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