• 
• 
• 

　将棋界に藤井聡太新名人が誕生した。20歳10カ月の「史上最年少名人」は名人・竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖を保持する史上2人目の「七冠」でもある。今後、関心が寄せられるのは全八冠独占を果たすかどうか。残された最後のタイトルを持つ永瀬拓矢王座（30）はデビュー直後からの研究パートナーでもある。どのように出会い、どんな影響を受けているのか。そして、激突の可能性がある今秋の防衛戦への思いを聞いた。

　（名人挑戦を目指す）順位戦には飛び級がなく、ひとつひとつ上がっていくしかありません。順調に歩みを進められ、A級1期目で挑戦を決めて名人になられたことはとてもすごいことだと思います。常に高い精度の将棋を指されています。もともと勝率が高い（通算8割を超えている）ので、挑戦すると番勝負で勝つ確率は高くなりますよね（藤井新名人は15回のタイトルで不敗）。

　今回の七番勝負は力戦型の将…