「孤立出産」は近年発見された  追い込まれる女性の背景にあるもの

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聞き手・吉田純哉
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 病院に行かず一人で出産した女性が、遺棄罪などに問われるケースが報じられています。家族社会学者の広井多鶴子さんは「孤立出産の背景には、孤立せざるを得ない社会的要因がある」と指摘します。女性たちはなぜ孤立出産に追い込まれるのか。その解消のために、社会はどう変わらなければならないのか。広井さんに聞きました。

 「孤立出産」は近年、「発見」されたものです。

 熊本の慈恵病院が2007年に親の育てられない赤ん坊を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」を始めましたが、その利用者の多くが妊娠・出産を他の人に知られないようにするために、医療機関を利用せず、1人で出産したということが分かりました。そこから「孤立出産」という言葉が使われだします。

増加していない「孤立出産」、今だからこそ注目される

 しかし以前から同様の事例は…

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この記事を書いた人
吉田純哉
オピニオン編集部
専門・関心分野
スポーツ、文化、教育