防弾老年団になっても 78万フォロワーのARMY語るBTS10年

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聞き手・守真弓
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 韓国の7人組アイドルグループ「BTS」が6月13日でデビュー10周年を迎えた。弱小事務所から防弾少年団としてデビューした7人組を世界的なスーパースターに押し上げたのは、「ARMY(アーミー)」と呼ばれる世界のファンたちだ。中でも、ファンが無償でメンバーの言葉を他言語に翻訳するSNSアカウントは、ファンダム(ファン層)を世界に広げる上で大きな役割を果たしてきた。

 その一つ、ツイッターアカウント「BANGTAN LAB」(@bangtan_lab)は、フォロワー78万人以上と日本語のARMYアカウントでも最大級だ。運営するのは、フリーランスの翻訳家韓国語講座教師のヨンファさん。韓国在住のヨンファさんは、これまでのBTSの歩みやファンの絆をどう感じているのか。10周年への思いを聞いた。

 ――BTSの言動を翻訳するヨンファさんの投稿は瞬時に数百リツイートされるのも当たり前で、アカウント自体が一つのメディアのようになっています

 「3年前のデビュー7周年記念日には16万人だったので、驚くほどすごい勢いで増えています。たった一人で細々と運営しているアカウントなのですが……。昔は彼らの言葉を日本語や英語にする大きな翻訳アカウントが幾つもあったのですが、最近は新旧入れ替わっているようです。翻訳作業は時間も労力もかかるので、長く続けるのは容易ではないからかと思います」

 ――そもそもヨンファさんはどのような経緯でARMYになったのですか

 「私は日本生まれの韓国人な…

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この記事を書いた人
守真弓
文化部
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