第5回メガネスーパー前社長「いまの僕はプリゴジンと同じ」古巣と全面対決

有料記事メガネスーパー「背信のプロ経営者」

聞き手・藤田知也 末崎毅
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 老舗の眼鏡チェーン「メガネスーパー」を営むビジョナリーホールディングス(VH、東京)前社長の星崎尚彦氏(56)は朝日新聞の取材に、第三者委員会で自身の不正疑惑が追及された背景には「陰の意向」があるとの持論をぶった。135分に及ぶインタビューの後編では、不正の疑いが出た業務委託先との関わりから、大株主との間で繰り広げたという駆け引きまで、一気に語り尽くす。

 ――第三者委の調査報告書では、コールセンターなどの業務を2013~19年に受託した会社は、委託費から数%の利ざやを抜き、「星組」関連の別会社へ仕事を丸投げしていたとされています。この取引を始めた経緯は覚えていますか。

 「はい。当時はコールセンター業務を2社くらいに出していましたが、店が閉鎖したときなどに電話を転送できていなかった。それを請け負う会社をいくつか探したところ、友人が引き受けてくれました」

星組メンバーの取締役のLINEメッセージ

 ――その友人は星崎さんの前職の部下で、利益相反と疑われないために「スルー取引」を持ちかけ、受託会社の名刺やメールアドレスを借りて社員であるかのように偽装していたと指摘されています。

 「僕はその受託会社に友人が…

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この記事を書いた人
藤田知也
経済部
専門・関心分野
経済、事件、調査報道など