政権の目玉政策、「雇用保険」が頼み 不人気な増税避けたい思惑も
楢崎貴司
岸田政権が打ち出す目玉政策の財源に雇用保険料を充てるケースが目立っている。不人気な増税を避けたい政権の思惑が背景にあるが、財源の使い方に合わないという指摘も相次ぐ。雇用保険財政は苦しく、さらなる保険料率の引き上げにつながる可能性もある。
リスキリング支援策、労使が疑問視
「政府としてしっかり取り組む姿勢を示すためにも一般財源で手当てすべきだ」「目的が賃上げなら一般財源を含めた措置が必要だ」
13日に厚生労働省で開かれた審議会では労使双方の委員から財源を疑問視する声が相次いだ。リスキリング(学び直し)への新しい支援策の具体案が示され、雇用保険料を財源にすることが前提とされていた。
支援策は、仕事を休んで教育…
- 【解説】
医療保険、雇用保険は政府が運営していますが、あくまでも保険という「事業」であって、税を使った一般的な支出とは根本的に異なります。保険ですから、受益者と負担者、つまり、誰からお金を取って、誰にどのような条件で支払うのかがあらかじめ明確になって
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