早稲田中高校長から受験生へ 「伸びる人」育てる6年、失敗恐れずに

有料記事校長から受験生へ

聞き手・中井なつみ

【連載】校長から受験生へ

近づく受験シーズンに向け、主に首都圏の中学・高校の校長から受験生へのメッセージを順次配信します。

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早稲田中学・高校(新宿区) 笹倉和幸校長

 早稲田大学を母体とする中高はいくつかありますが、学校ごとにカラーは異なります。本校では、「失敗を含む幅広い経験が、成長には欠かせない」という考えを大切にしています。

 早稲田大の創立者・大隈重信が、大学で「伸びる学生」と「伸び悩む学生」に出会い、「失敗を含むたくさんの経験をしている学生ほど、よく伸びている」という実感を得たことがきっかけです。1895年、「伸びる学生が育つ場所を作ろう」と、本校が創立されました。

 文系・理系を問わず、幅広い科目が必修なことも、その思いの表れです。受験科目にないから勉強しないでいい、ということはありえません。文系の人だろうと理系の人だろうと、社会に出れば一緒に働くことになる。進路希望によって軽重はあれど、文理の垣根はなくし、あらゆる経験をさせるようにしています。

 勉強に限らず、部活や行事も同じ考えです。バランスを大切に、「○○だけ」にならないよう活動時間や頻度に制限をつけ、密度の濃い活動をしています。

中高一貫にこだわる理由

 入試があるのは中学だけです…

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