陸幕副長、公用車で防衛省と靖国神社を往復 複数幹部と「私的」参拝

有料記事岸田政権

里見稔
[PR]

 陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が9日、公用車を使って東京・九段の靖国神社を参拝していたことがわかった。小林氏は勤務日に「時間休」をとり、市谷の防衛省と靖国神社を公用車で往復。靖国神社では、複数の陸自幹部と一緒に参拝した。

 10日、防衛省陸上幕僚監部が明らかにした。陸幕によると、小林氏は9日午前に防衛省に出勤。午後に「時間休」をとり、運転手付きの公用車で靖国神社に向かった。現地で複数の陸自幹部らと合流し、参拝後は再び公用車で同省での職務に戻った。この日は陸幕の事実上の仕事始めで、参拝は「安全祈願のため」とした。昨年も同様に参拝していたという。

 陸幕は取材に対し、小林氏が参拝に公用車を使用したことについて「(能登半島地震で)災害派遣中であり、状況の変化に応じて、速やかに職務に戻るため必要と判断した。問題はない」とコメント。陸自幹部による集団での靖国参拝についても「個々の信条に基づく私的な参拝なので問題はない」とした。

「公務ではない」は通用しない

 靖国神社は戦前・戦中、軍国…

この記事は有料記事です。残り255文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません