手話×新喜劇で笑い届ける初の試み 夢は佳子さまとの「ずっこけ」

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川村さくら
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 手話によって舞台からお笑いを届ける「手話新喜劇」が21日、大阪市浪速区の劇場「新世界ZAZA HOUSE」で開かれた。吉本新喜劇の団員で全国手話検定3級を持つ筒井亜由貴さん(30)が発案。大阪を拠点とする一般社団法人「手話エンターテイメント発信団oioi」とのタッグで実現した。

 出演したのは筒井さんら新喜劇団員4人と、oioiの代表理事岡崎伸彦さんら6人。声と手話でせりふを同時に表現し、筒井さんを除く3人の新喜劇メンバーには手話通訳がついた。手話が分からない、聴覚障害がある人向けに舞台脇の画面で字幕の同時通訳も行われた。開演前に登壇した筒井さんが客席に挙手をうながすと、手話を知っている人が知らない人より少し多かった。

 劇は1時間強。筒井さん演じる聴覚特別支援学校の教師がさまざまなトラブルに巻き込まれる。指1本の違いでも意味が異なる手話で、ちょっとした間違いで好きな人に嫌われそうになったり、声と違って遠くからでも見て意味を読み取れるため、告白を生徒たちからのぞき見られたり。劇中では通訳者が人質に取られ、情報保障も笑いのネタにしてみせた。

■手話との出会いは5、6歳の…

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この記事を書いた人
川村さくら
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
人権、差別、ジェンダー、サブカル