派閥の裏金事件を受け、自民党が取りまとめた政治改革の中間報告。派閥は今後どうなるのか、政治資金の透明性は高まるのか。中間報告について、政治資金制度に詳しい専門家や若者と政治をつなげる活動に取り組む人ら4人に100点満点で採点してもらった。
派閥のあり方の議論は、問題のすり替え 「20点」
「ザル法」と呼ばれる政治資金規正法のあり方をはじめ、現行ルールをどう改正するかが問われているのに、自民党の政治刷新本部が示した中間とりまとめは、そうしたことへの具体的な言及が乏しくがっかりした。事件の当事者として無責任ではないか。
派閥の政治資金パーティーの全面禁止は、今すぐできる対策として評価できる。ただ事件が浮き彫りにしたのは、裏金を簡単に作ることができてしまう現行制度の「抜け穴」や、外部からチェックしにくい収支報告書の公開性の低さなどだ。こうした問題を置き去りにし、派閥のあり方の議論に終始しており、問題のすり替えになっている。
茂木敏充幹事長は21日のN…