親の格差が子に受け継がれる「ペアレントクラシー」 克服の道は

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聞き手 シニアエディター・尾沢智史
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 総合型選抜でも一般入試でも、同じような属性の学生が受かりやすい。教育社会学者の志水宏吉さんは、その背後に「ペアレントクラシー」があると指摘します。親の「富」と「願望」で子供の将来が決まってしまう社会を変えることはできるのでしょうか。

しみず・こうきち 1959年生まれ。大阪大学教授、専門は教育社会学。著書に「ペアレントクラシー 『親格差時代』の衝撃」「学力格差を克服する」など。

 大学入試の多様化の議論は昔からありました。ただ実際には、狭い意味での学力で合格した学生も、総合型選抜や学校推薦で合格した学生も基本的にあまり変わらない。選抜方法の多様化が、学生の多様化につながっているかは疑問です。

 総合型選抜では、国が指定する「スーパーサイエンスハイスクール」などの出身者が受かりやすい。海外留学とか、英語の外部試験で高い成績を取るとか、実績をつくる機会が多いからです。普通の公立高校ではそうした機会が少ない。結局、一部の特別な高校の出身者が多くなってしまう。

 その背景にあるのは、日本社会で強まっている「ペアレントクラシー」です。

 戦後の日本は、個人の能力と…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年2月15日6時0分 投稿
    【視点】

    もう率直に「世襲階級社会化」の問題、と書いてしまった方がよいのではないだろうか。「ペアレントクラシー」確かに間違いではないのだろうが、なぜカタカナ横文字? 変にカッコつけている場合ではないし、「教育の場の多様性を保つことを目指すべきです」な

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    武田緑
    (学校DE&Iコンサルタント)
    2024年2月15日9時50分 投稿
    【視点】

    ペアレントクラシー、重要な指摘であると思います。 一方で、意識の高い(大体収入も高い)保護者がそれほど、「偏差値の高い学校に行かせたい」という画一的な願いを持っているのだろうか...?という素朴な疑問も感じました。ご著書を読めていない

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