「加害の歴史」見つめた高校生ら 四国のダム周辺の無名墓、真相追う

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多知川節子
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現場へ! 戦時労務動員の記憶②

 日本最後の清流と呼ばれ、高知県西部を大きく蛇行する四万十川は支流にいくつかダムがある。第2次世界大戦中に梼原(ゆすはら)川に造られた津賀ダム(四万十町)もその一つだ。

 ダム湖のほとりには、石を積み上げた「津賀ダム平和祈念碑」が立ち、銘板に日本語とハングルでこうつづられている。

 「ふるさと朝鮮半島に帰れなかった犠牲者のことを語り伝え、この地が国境を越えた友情と平和が広がる場所となりますように」

 周辺では難工事で命を落とした朝鮮半島出身者の無名墓が少なくとも20基確認された。歴史を掘り起こしたのは地域の高校生たちの活動だった。

 津賀ダムは国策会社「日本発…

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