第10回「偉い人を偉く扱わない」 孫の沙羅さん、祖父・宮沢喜一からの学び
聞き手・守真弓
保守本流の政治家として戦後史の節目に立ち会ってきた宮沢喜一元首相(1919~2007)の40年間に及ぶ政治行動を記録した「日録」がこのほど見つかった。宮沢氏の孫で起業家のラフルアー宮澤沙羅さんが朝日新聞のインタビューに応じ、宮沢氏と過ごした時間や祖父としての宮沢氏の姿について語った。
――今回、「日録」が見つかったと聞いてどう思いましたか。
【動画】保守本流の政治家として戦後史の節目に立ち会ってきた宮沢喜一元首相(1919~2007)の40年間に及ぶ政治行動を記録した「日録」がこのほど見つかった。宮沢氏の孫で起業家のラフルアー宮澤沙羅さんが朝日新聞のインタビューに応じ、宮沢氏と過ごした時間や祖父としての宮沢氏の姿について語った。
「『日記』があったと母からのメールで知り、意外でした。良い意味でも悪い意味でも、あんまりセンチメンタルな人じゃなかったので。子どもの頃、毎日、家に秘書さんが来て、翌日の日程が書かれた紙を渡していたのは覚えています。次の日にどこで何をするのか、この人はもう前の日からいつもわかっている人なんだ、と子どもながらに感じていました」
――沙羅さんにとって、祖父…