「宇宙から見える」砂漠に再エネ発電所 二つの難題解決目指すインド

有料記事インド新時代

インド西部カウダ近郊=伊藤弘毅
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 インド西部グジャラート(GJ)州の最西部にあるカッチ地方の砂漠で、「世界最大」の再生可能エネルギー発電施設が建設されている。

 最寄りの村の名を冠した「カウダ・リニューアブルエナジーパーク」は、用地面積が約724平方キロメートル。シンガポールの国土とほぼ同じ広さだ。総事業費は22億6千万ドル(約3400億円)。地元誌インディア・トゥデーは、その巨大さを「宇宙からも見える」と表現した。

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 官民計6社が設備を設置・運営し、計画段階の出力は計2770万キロワット。単純比較で大型火力発電所や原発約20基分に相当する。太陽光と風力発電に加え、蓄電設備も設ける。発電量が天候に左右される再エネの弱みを補い、24時間電気を供給できる計画だ。

 4月4日、現地を訪れた。最寄りの拠点都市ブジから車で北に約2時間。低木の葉をはむ野生のラクダと高圧送電線を横目に進むと、濃紺の太陽光パネルが地平線まで敷き詰められていた。

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この記事を書いた人
伊藤弘毅
アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当
専門・関心分野
南アジア、東南アジア、開発、エネルギー
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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2024年4月18日21時55分 投稿
    【解説】

    電力不足で苦労するインドだが、モディ首相の強力なリーダーシップ、強引とも言える環境整備をするだけの投資、「Make in India」を支えるという信念、さらに太陽光と風力の組み合わせで徹底した再エネ戦略に加えて蓄電池での電力貯蔵もやるとい

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