「食べていけない」麻雀の世界 Mリーグ生みの親を突き動かしたもの

有料記事経済インサイド

末崎毅
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Mリーグの歩み:2

 Mリーグの生みの親であるサイバーエージェント社長の藤田晋(51)は高校生で本格的に麻雀(マージャン)にハマった。大学入試で上京した際は試験をサボって雀荘(じゃんそう)へ。青山学院大時代はキャンパスがあった神奈川県厚木市の雀荘に通い詰め、留年した。

 大学卒業後は起業の道に進んだが、麻雀への思いは消えていなかった。赤字が続いていた事業が2010年ごろに黒字化し、会社が安定軌道にのると、再び腕を磨き始めた。

 元プロ雀士で、今は麻雀店や大会の運営会社RTD代表を務める張敏賢(51)は10年ほど前、知り合いの会社経営者を通じて藤田と同卓した。黙々と牌(はい)をつかむ手つきが素人とは違ったのが印象的だった。当時まだ現役だった張は、藤田から「プロと知り合えてうれしい」と話しかけられ、そのまま飲みに行った。

 張は、かつて所属していたプ…

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