スペースXの史上最大ロケット打ち上げ 無人宇宙船が初めて地球帰還

有料記事

ワシントン=合田禄
[PR]

 イーロン・マスク氏が創業した米宇宙企業スペースXは米中部時間6日朝(日本時間6日夜)、テキサス州で史上最大のロケットと宇宙船「スターシップ」を打ち上げた。今回は4回目の無人飛行試験。スターシップはロケットから切り離されて宇宙空間に達した。打ち上げから約1時間後に、地球に戻ってインド洋に着水した。

 スターシップは現地時間6日午前7時50分ごろ(日本時間6日午後9時50分ごろ)、同社が拠点としているテキサス州ボカチカの「スターベース」で打ち上げられた。

 スペースXの中継によると、打ち上げから約3分後にロケットとスターシップを切り離した。スターシップは宇宙空間に到達した。

 ロケットは今後の再利用のため、エンジンを逆噴射して海面に着水した。

 宇宙空間に到達した宇宙船スターシップは、再び大気圏に突入。中継映像では機体の一部が燃える場面もあったが、宇宙船は地球へ帰還し、エンジンを逆噴射してインド洋に着水した。

 スペースXの公式X(旧ツイ…

この記事は有料記事です。残り749文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発
  • commentatorHeader
    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年6月6日23時26分 投稿
    【視点】

    超巨大ロケット「スターシップ」が、4回目の試験飛行でついに再突入と着水に成功しました!毎回“史上初”を更新し続けるSpaceXには脱帽です。スターリンクによる中継を見ていましたが、大気圏への再突入で機体がプラズマに包まれる瞬間はまるで映画の

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    東山正宜
    (朝日新聞デジタル企画報道部次長)
    2024年6月6日23時52分 投稿
    【解説】

    宇宙到達を果たした前回のテスト飛行から3カ月。史上最大のロケット「スターシップ」が、4回目のテスト飛行で予定の飛行をほぼ成功させ、開発の大きな節目を迎えました。 前回は、宇宙まで到達したあと、ゆっくり降りる予定だった下段ロケットが減速でき

    …続きを読む