スカートの日には先生のスマホが…塾で盗撮被害、少女の違和感と決断

有料記事

宮坂奈津
[PR]

 兵庫県宝塚市内で学習塾を経営する男が、教え子の女子生徒・児童らを盗撮していたとされる事件で、被害を受けたという少女が朝日新聞の取材に応じた。男の行動にずっと違和感をおぼえ、決心して「証拠」を押さえようと試みたという。

 県警によると、男(31)は2月にこの少女のスカート内を盗撮しようとしたとして、性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで5月に逮捕された。

 さらに別の教え子の女子中学生に対しても、下着を引っ張って盗撮するなどしたとして、同法違反や不同意わいせつの容疑でも今月5日に再逮捕された。

 男はいずれも容疑を認め、捜査関係者によると「これまでに塾で1千回以上、教え子を盗撮した」と供述したという。

他の生徒がいないタイミングで

 少女が通っていたこの塾は、小中高生が対象で、生徒2~3人ごとに先生が1人つく、少人数制の個別指導型だった。

 教室はパーティションのようなもので区切られ、授業中は周りから目につきにくい。

 男から習っていた少女はある日、ホワイトボードに向かって板書していたとき、後ろから手がスカート内に入ってきた気がした。

 振り返ると、男はさっと手を…

この記事は有料記事です。残り955文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
宮坂奈津
神戸総局|事件担当
専門・関心分野
事件・事故、若い世代、若者と政治、民主主義
  • commentatorHeader
    インベカヲリ★
    (写真家・ノンフィクションライター)
    2024年6月7日14時31分 投稿
    【視点】

    少女自らが、加害者である塾の経営者の犯行を撮影して証拠を押さえたというのは、少女の聡明さに驚くと同時に、大人の情けなさを感じる。相手を逆上させるおそれもあるわけで、とんでもなく危険なことをさせているということだ。その上、この男だって、すぐに

    …続きを読む