第5回預金残高388円 M&A後にキャバクラで散財された介護施設の末路

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 仙台市で訪問介護などを手がける会社で、経理役を担う男性(45)は昨年5月、地方銀行の支店担当者から法人口座の残高を告げられた。

 388円――。

 それは1年数カ月前にM&A仲介で譲渡した会社の口座だった。月80万円超の融資返済が滞り、税金などの支払いも迫られていた。混乱に追い打ちをかけるように、1通の辞任届が送られてきた。

机の上に並べた帯封付きの札束

 2002年に両親が訪問介護…

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この記事を書いた人
藤田知也
経済部
専門・関心分野
経済、事件、調査報道など