第7回M&A仲介協会トップ「悪質な買い手、衝撃だった」 排除策を導入へ
M&A仲介での事業承継で相次ぐトラブルを、業界団体はどのように受け止めているのか。2021年10月に設立し、100社余りが加入するM&A仲介協会の荒井邦彦代表理事(ストライク社長)が朝日新聞のインタビューに応じた。悪質な買い手の振る舞いに驚き、排除に取り組んでいく姿勢を示した。
――朝日新聞では5月から、M&A仲介による事業承継でトラブルが相次ぐ事例を報じてきました。どう思われましたか。
「一言でいえば、あってはいけないこと。とくに経営者保証の切り替えができない恐れがあるときに、きちんとした手続きを踏まず、結果として履行されないのはあってはいけない。それを繰り返すような悪質な買い手は、M&A市場から排除する仕組みが必要だ」
――そのような事例は初めて聞いたのでしょうか。
買い手への審査「緩い面がある」
「経験としてまったくないわ…