キーウ小児病院攻撃、命落とした女性医師 育てた孤児院「親」の誇り

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キーウ=杉山正
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 ロシア軍のミサイル直撃で、2人が亡くなり、30人以上が負傷した、キーウにあるウクライナ最大の小児病院。犠牲となった一人の女性医師は、最後まで子どもたちの安否を気に掛けていた。攻撃から10日余り。甚大な被害を受けながらも、病院は子どもたちへの治療を続けている。

 攻撃を受けたのは、小児病院「オフマディト」。小児腎臓専門医スビトラーナ・ルクヤンチュクさん(当時30)は、子どもたちを地下シェルターに避難させた後、犠牲になった。

 ルクヤンチュクさんは、西部リビウ近郊の孤児院で育ち、奨学金を得てキーウの名門医科大学を卒業した。

 孤児院で30年間、音楽教師をしていたワレリー・チョボニャンさん(61)はルクヤンチュクさんをよく覚えている。

 「私は教師というより親なんです」

 ルクヤンチュクさんは卒業後…

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この記事を書いた人
杉山正
ヨーロッパ総局長
専門・関心分野
国際政治、紛争、外交、民主主義
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