バングラデシュ政変、高まる反インド感情 ヒンドゥー教徒襲撃も頻発

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ニューデリー=石原孝
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 長期政権を敷いたハシナ前首相が反政府デモの末、退陣に追い込まれた政変後のバングラデシュで、隣国インドへの反発が高まっている。ハシナ氏はインドと緊密な関係を維持し、今回辞任と同時にインドに逃れ出た。インド側も反印感情の先鋭化に警戒を強めている。

 「バングラデシュはインドに政治利用されてきた。ハシナは操り人形だった」。首都ダッカの男子大学生(21)は憤りを見せた。デモが沈静化したダッカには、インドのモディ首相をやゆする落書きも見られる。

 一連のデモでは、ヒンドゥー教徒を狙った襲撃が各地で起きた。ヒンドゥー教徒はインドの多数派だが、バングラデシュでは人口の約1割の少数派だ。ロイター通信などによると、5日のハシナ氏辞任後もヒンドゥー教徒の家や寺院など数百カ所が襲われた。

独立支援のインド、ハシナ政権の背後に?

 「反インド感情」の根底にあ…

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この記事を書いた人
石原孝
ニューデリー支局長|南アジア担当特派員
専門・関心分野
アジアやアフリカの新興国・途上国の情勢