【詳報】ハリス氏、愛国心を強調し指名受諾演説 「米国のため戦う」
米シカゴで開かれている民主党全国大会は22日、最終日を迎えた。最後の登壇者として登場したハリス副大統領(59)は、「人々を代表し、人々のために、指名を受諾します」と述べ、正式に大統領候補としての指名を受けた。
バイデン大統領の撤退を受けて、ハリス氏が立候補を表明してから約1カ月。ハリス氏は自らの生い立ちや、検察官を志したきっかけなどを語り、米国民に自らの経歴を紹介。そのうえで「私たちは後戻りしない」と訴え、共和党のトランプ前大統領との対比を何度も打ち出した。
ハリス氏はまた、「私たちの国を、心の底から愛している」と愛国心を強調。舞台上や会場にはいくつもの星条旗がはためき、聴衆が「USA」と連呼する場面もあった。
米シカゴで開催中の民主党全国大会(8月19~22日)の様子を、現地から随時お伝えします。
■■■4日目(米時間8月22日)の動き■■■
「今度は私たちの番だ」 40分で演説終了
ハリス氏は約40分で演説を終了した。終盤には「何世代も前の人たちがやってきたことを、今度は私たちがやる番だ」と語りかけ、「愛する米国のために戦う」と宣言した。
演説が終わると舞台の上で何度も動き回り、場内に詰めかけた代議員らに大きく手を振ったり、拍手したりして感謝の意を示した。
その後は夫のダグ・エムホフ氏や、副大統領候補のウォルズ氏らと壇上でねぎらい合った。
ハリス氏の門出を祝うかのように、米国の国旗の色でもある赤、青、白の風船が場内にたくさん舞い上がった。
経済政策は物価の引き下げを約束
ハリス氏は経済政策について、すでに公約として発表している物価の引き下げに取り組む方針を改めて表明した。「医療や住宅、食料品といった生活必需品の価格を引き下げる」と語った。
ハリス氏は、母親から「与えられた機会を最大限生かして、感謝するように」と教えられたことを明らかにした。この経験を踏まえ、「誰もが競争して成功するチャンスを持つ『機会経済』をつくり出す」と約束した。
トランプ氏が公約している大規模減税の継続は「自分自身と億万長者の友人たち」のためのものだと断じ、自身は中間層のための減税をめざすとした。
「パレスチナの人たちが尊厳を持つ権利を実現」
ハリス氏は外交について「中…
- 【視点】
全ての人が人間らしい生活ができるよう、健康、衣食住、教育の場などを保証する政府を望みます。よって、民主党カマラ・ハリスを支持します。同時に、ハリス氏が女性であり、有色人種であることは、世界中の女性そして非白人のロールモデルとして、間接的に大
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