製陶のまち「脱炭素」支える 瀬戸の会社、合成メタンの触媒を開発

有料記事

大平要
[PR]

 陶磁器で知られる愛知県瀬戸市で、脱炭素エネルギーの生成に欠かせない「触媒」の開発や製造が加速しそうだ。競争力の源には、「瀬戸物」の地に根付いた文化も一役買っている。

生産能力10倍へ、製造棟を新設

 合成メタンは、石油や天然ガスに代わる代替燃料として期待されている。水素と二酸化炭素(CO2)を反応させてつくられるため、メタン燃焼時に出るCO2が相殺され、大気中のCO2を増やさない「カーボンニュートラル燃料」だ。

 この合成メタンや水素を効率的に製造するために役立つ物質(触媒)の開発が、瀬戸市にある伊藤忠セラテック(ICC)の山路工場で進められている。

 開発や試作、製造は、工場内…

この記事は有料記事です。残り1084文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策